海老原設計の提唱するローコスト住宅とは

その1.

 安くとも本物の材料をうまく使う ファミリーレストランで食事するときに、気軽に時間がつぶせて、ドリンクが付いて割安な気がしますが、食事の材料の原価は、3割程度でレトルト食品が中心です。見た目は良いのですが美味しいとは言い難いものがあります。・・・失礼!  美味しい食事は、安くても取れたての材料を料理するのが一番。同じことが住宅にも言えます。安くても良いから本物の材料をうまく使う。料理人は建主と建築士です。

その2.

 必要以外の経費をかけない 施工業者がどんどんディスカウントしてくれれば良いのですが、当然限界があります。安物買いにならない注意が必要です。

その3.

 長いサイクルで考える よく言われる話ですが、「うちは外観を良くしたいので内装は安く抑えてください」。ところがそういう家の内装は、ほとんどがビニール・クロス貼です。1200円/u 程度です。これが最低です。言い難いのですが、10年経たないうちに、クロスは継ぎ目が目立ち、見るに耐え難くなってきます。多少高くても左官仕上げの自然材を使うと、生活するにつれて風合いが出てきます。

その4.

 構造性能は絶対落とせません 構造性能は家を造るにおいて最も重要な要素です。決して妥協してはいけません。

その5.

 アフター・メインテナンスのなるべくかからない家 ・雨じまいの良い家−−無理をしたデザインで雨漏りの恐れのある部分を造らない。

・コーキングを多用する納りとしない−−コーキングは7〜8年の寿命しかありませんので、やり変え費用がばかになりません。

・給排水等、自主点検のできる家とする−−ビルダーに多くを期待してはいけません。コストに跳ね返ります。自分の健康は自分で管理することが一番です。

その6.

 究極のローコスト住宅 それはセルフ・ビルドです。しかしそんな暇も無い方がほとんどに思います。その方法として、当設計事務所が設計監理業務と合わせて、施工管理とコストマネージメント致します。そこに家造りの原価が見えてきます。