海老原設計の提唱するエコとは

その1.

 有害物質を出さない ⇒有害物質(ホルムアルデヒド、トルエン、VOC等)がシックハウスの元凶である。

おもに、合板の接着剤に含まれている。よって有害接着剤等でつくられた合板材料を極力使用しない事である。

ノリがノンホルム系であっても刺激があるので、クロス貼仕上げを多用しない。

その2.

 湿度調整機能のある材料を使う ⇒湿気はカビの原因となり、カビはハウスダスト・アレルギーの原因となる。

・壁材等は、吸湿性のある塗壁等にする。又は自然材を使用する。

・床はムク材フローリングを使い、ウレタン塗をしないで、ワックス仕上げにして、呼吸する床とする。

その3.

 自然エネルギーの利用 ⇒省エネルギーの原点は自然エネルギーを享受する事である。

平成15年7月から、住宅での機械換気設備が義務付けとなったが、これは性能重視の高気密住宅で、

上記有害物質や湿気をなんとか排除するために作られた法律である。自然換気がとれる事がもっとも良い。

高断熱にすると省エネに結びつくが、内部に自然材料を取り入れないと健康に有害となる。

風、光をうまく取り入れて、調湿は自然材料に任せる。

その4.

 ムク材の多用はエコロジーに反しないか? →計画的な伐採と植樹は、エコロジーのサイクルを形成します。

木は二酸化炭素(CO2)を吸収し、酸素(O2)を出してくれます。

その二酸化炭素が炭素(C)となり木をつくります。木は燃やさない限り炭素として保存されるわけです。